オーディション番組『No No Girls』から誕生したユニット・TAKARAのデビュー曲『Time is money』が、YouTubeで速攻で500万回再生を突破!
まず、最大の魅力ともいえるのは彼女たちの声。ASHA×KOKONAのボーカル&ラップは声質の相性が良く、圧倒的にCOOLで格好いい。
KOKONAのキレのある声とASHAのメロウな声。二人の相反する声質のギャップは、チルいトラップに絶妙に乗っかり、合わさった時の化学反応が凄い。
それに加え、KOKONAに足りなかった「beef」をASHAが補い、ASHAに足りなかった「Flow」をKOKONAが引き出す完璧な補完関係から生まれる絶妙なグルーヴ感。
そして『Time is money』の魅力を語る上で外せないのが、独自の文学的センスが光るワードチョイスとリリック。そこには卓越した文学的センスと逆転の発想がある。
「Time is money(時は金なり)」は「時間を無駄にせず急げ」という意味で使われがち。しかし、彼女たちは「時間くれてほんとありがとう」と歌い上げます。それがこの楽曲とプロジェクト全体の背骨です。オーディションで「時間がかかる」と言われ悔しい思いをしてきた彼女たちが、遠回りした時間すらも肯定し「ありがとう」と思えるようになってデビューを果たしたストーリー性を、彼女たちのバックグラウンドを知っているファンからすれば連想せざるを得ない。そこには十分なほどの説得力と物語の深みがある。
さらに「アンティークな刀」というフレーズは自虐のようにも聞こえますが、実は違う。「歩みを止めないことこそが宝である」ということを時間が教えてくれたという、この一年の間の彼女たちの努力と成長を象徴的に暗喩している。
そして決定的なのは、天才ちゃんみなのプロデュースの妙。ノノガの最終選考で彼女たちが選ばれなかった時、寂しさを感じたファンも多かったはず。しかし、このデビューを見れば納得です。KOKONAは最終選考の翌日、ちゃんみなに「ASHAと組みたい」と自ら直訴したとのこと。恐らくその時点でちゃんみなは、Time is money的なコンセプト(背骨)でデビューさせるべきだと見抜き、的確に動いていたのではないかなと勝手に妄想しています。
その異次元のプロデュース力に、今回も脱帽です。
さらにプロデュースの凄みを感じるのは、MVのクオリティがとにかくヤバいということ!「世界でバズる時流」を読んだ戦略的な視点と、それを逆手に取った、あえて日本人が見てもダサかっこよく見える視点の両方が存分に詰まったMV。
日本人による海外を意識した「和風」の表現はダサくなりがちだが、ちゃんみなは、今の外国人目線での日本をリアルに、そして斜め上に感じさせる最適解に昇華させた。「花魁」と「忍者」。それらは旧態依然として単なるベタになりがちだが、全てが確実にちゃんみな版にアップデートされている。例えば、ASHAのグリーン基調の振袖の重ね着とバードゲージベール、そこにスパイクチョーカーとレースの手袋。(リアル花魁でもしないであろう裾を大きくはだけさせた着こなしw)。KOKONAのゴシックパンク風鎖帷子(くさりかたびら)に超ロングネイルのギャルスタイル忍者(どうやって忍ぶねん)。そして二人ともがグリルズ装着中で、デコトラで手製うな重を食らう。(情報が渋滞、絵が強すぎるでしょw)この新解釈の超多重レイヤーと強烈な押し出しこそが、世界のマーケットを狙える「令和の和ギャル」TAKARAの真骨頂。
荘厳な成田山新勝寺様、ロケ地提供してくれて「ほんとありがとう」。
オーディエンスは本気でマイルドヤンキーを見たいのではなく、過剰なフィクションの中で本来の彼女たちの人としての強さや、ぎりぎりの覚悟みたいなものを見出して”かっこよさ”を感じ取っている。
「時間くれてほんとありがとう」は実は意地らしい強がりにも聞こえる。だからこそ応援したくなる。デビュー直後の生配信でASHAは今後の目標を聞かれ「ばりばり稼いでやりたいことやる」と回答。具体的にはとKOKONAに問われ「まず親を買い物に連れていきたい」と真顔で言ってた。・・・・そんなん爺たちは即号泣ですよ。
そんな儚げで繊細な空気をまといながらも、今後も強く成長していくであろうTAKARAをみんな応援せずにはいられない。You so deserve it!
気が早いが2曲目が楽しみでしかない。個人的には次は是非ともちゃんみな様に書き下ろしていただきたい。

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